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組織培養物及び効率的増殖法_文献

植物名アカヤジオウ
ラテン名Rehmannia glutiosa Libosch. var. purpurea Makino
文献コードRehmannia_glutinosa_var._purpurea-Ref-2
出典(著者,雑誌,巻号頁,発行年)Shoyama Y et al., Planta Medica 48: 124-128 (1983)
要約(和訳)アカヤジオウの茎頂をインドール酢酸(IAA)1ppmと6-ベンジルアミノプリン(BAP)1ppm添加培地で培養した.シュートをBAP 5ppm単独,あるいはジベレリン酸(GA)とBAPを組み合わせた培地で培養するとマルチプルシュートが形成した.このシュートをホルモン無添加培地に移植すると発根した.
目的茎頂からのクローン増殖法の開発及び培養植物体の土壌への活着
材料(品種,系統,産地,由来)
外植片殺菌したバーミキュライト中に保管した根
初期培養シュート部を切り取り,殺菌し,滅菌水で洗浄した.実体顕微鏡下で0.5-1 mm長の茎頂を切り出した.培地は,種々濃度のオーキシン(IAA),サイトカイニン,GAを組み合わせたMurashige and Skoog (MS)培地を用いた.茎頂の成長は,IAAとBAPそれぞれを1ppm添加した培地が最も良好であり,これを初期培養のルーチン培地とした.
シュート増殖初期培養後,培養シュートをカイネチン,BAP,GAを添加したMS培地に移植し培養した.BAP 5ppm添加により,1切片あたり20シュートが形成したマルチプルシュートが得られた.
発根増殖したシュート塊を2枚の葉柄が茎についているユニットに切り分けてホルモン無添加MS培地に移植すると発根した.
馴化条件
鉢上げ・定植発根した幼植物はバーミキュライトへの植出が可能であった.
栽培条件
再生植物体の形質土に植え出して栽培した再生植物体は親植物と同様に生育した.この手法により,理論的には年間2×1010の植物体の増殖が可能である.
分析した成分
成分の抽出法
分析法
備考