植物名 | |
ラテン名 | Gentiana triflora Pallas |
文献コード | Gentiana_triflora-Ref-1 |
出典(著者,雑誌,巻号頁,発行年) | Nakano et al., Tohoku Agric Res 46: 289-290 (1993) |
要約(和訳) | |
目的 | 変異の少ない効率的な栄養繁殖系の確立 |
材料(品種,系統,産地,由来) | 岩手園芸試圃場で維持しているエゾリンドウ(G. triflora):矢巾系、北海道系、磐梯系;エゾオヤマリンドウ(G. triflora):吾妻系、千沼ヶ原系;リンドウ(G. scabra)鳥取系実生株 |
外植片 | 実生株の茎頂近傍組織 |
初期培養 | 5月上旬に頂芽を採取して茎頂組織を摘出し、NAAとBA、セアチン、カイネチンを組合せて添加したMS(ショ糖3%、寒天0.7%)、23℃、16時間照明(3000Lux)で培養した。NAAとBAを組合せた培地で培養した矢巾系と鳥取系において、シュート形成数が優れていたのは、矢巾系:NAA 0.01 mg/L + BA 0.1 mg/L、鳥取系:NAA 0.01〜1.0 mg/L + BA 1.0〜2.0 mg/Lであった。しかし、生育が遅く形成シュート数が少ないため、矢巾系でNAA 0.1 mg/Lとゼアチン及びカイネチンの組合せを検討した結果、ゼアチンの方がカイネチンよりも優れ、対葉数・シュート長ともゼアチン1.7 mg/Lが優れていた。次に、北海道系、吾妻系、千沼ヶ原系において、培養開始から40日目まではNAA 0.1 mg/Lとゼアチン1.7又は6.9 mg/Lを添加した培地、その後、ゼアチン濃度を1/10又は1/5に下げた培地に移植した。 |
シュート増殖 | 培養開始から40日目まではNAA 0.1 mg/Lとゼアチン1.7又は6.9 mg/Lを添加した培地で培養し、その後、ゼアチン濃度を1/10又は1/5に下げた培地に移植した北海道系、吾妻系、千沼ヶ原系、磐梯系において、北海道系及び千沼ヶ原系では、初めの40日間はNAA 0.1 mg/L + ゼアチン1.7 mg/L、その後、ゼアチン濃度1/10に移植した試験区が、シュート形成数が最も多かった。吾妻系及び磐梯系では処理区によるシュート形成数の明確な差は認められなかった。初めの40日目までNAA 0.1 mg/L + ゼアチン6.9 mg/Lを添加区で培養した区は、北海道系、千沼ヶ原系、磐梯系でシュートの黄化が認められ、吾妻系では、シュートのロゼット化や葉の奇形の発生が認められた。以上;の結果より、培養開始から40日目まではNAA 0.1 mg/Lとゼアチン1.7 mg/Lを添加した培地で培養し、その後、ゼアチン濃度を1/10に下げた培地に移植する方法が有効であると考えられた。 |
発根 | |
馴化条件 |
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鉢上げ・定植 | |
栽培条件 | |
再生植物体の形質 | |
分析した成分 | |
成分の抽出法 | |
分析法 | |
備考 | |