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組織培養物及び効率的増殖法_文献

植物名アサ
ラテン名Cannabis sativa L.
文献コードCannabis_sativa-Ref-1
出典(著者,雑誌,巻号頁,発行年)Hemant L. et al., In Vitro Cellular & Developmental Biology -Plant- 45:12–19 (2009)
要約(和訳)Cannabis sativa 1年齢母植物の腋芽を含む節切片を用いた効率の高いシュート再生は、0.05から5.0μMのチジアズロンを添加したMS培地で達成された。再生個体の質と量は、ベンジルアデニンやカイネチンよりもチジアズロン(0.5μMのチジアズロン)を用いた方が良好であった。0.5μMのチジアズロン添加培地にジベレリン7.0μMを加えると、シュートの生長が増加した。500g l-1活性炭、2.5μM IBAを添加した1/2MS培地に移植すると、伸長したシュートの95%が発根した。発根した植物は、首尾良く土壌に馴化できた。 順化後、4ヶ月 in vitro増殖した植物の成長パフォーマンスをex vitroで栄養成長した同齢の植物と比較した。異なる光のレベル(0、500、1000、1500、2000μmol m−2 s−1)条件下で研究した、光合成と蒸散の特性を研究した。両タイプの植物において、1,500 μmol m−2 s−1までは、光強度が増加すると光合成が増加し、その後減少した。しかし、この増加は、500 μmol m−2 s−1以下の低い光強度で顕著であった。気孔コンダクタンスと蒸散は、試験した最高レベル(2000μmol m−2 s−1)まで、光強度とともに増加した。細胞間CO2濃度(Ci)ならびに細胞間CO2濃度と周囲のCO2濃度(Ca)の比(Ci / Ca)は、in vitroとex vitroの両植物において、光強度の増加とともに減少した。その結果は、本研究の範囲内では、ガスと水蒸気の交換特性の点において、in vitroで増殖し硬化した植物は、同齢のex vitro植物と機能的に同等であることを示している。
目的選抜高収量性クローンの大量増殖
材料(品種,系統,産地,由来)ミシシッピー大学Coy-Waller研究室の室内栽培施設で育てたC. sativa選抜高収量性品種(MX-1)
外植片腋芽を含む1cm以下の節切片
初期培養0.1% Tween20を含む0.5%次亜塩素酸ナトリウム溶液で20分間外植体を表面殺菌。培地に置床する前に滅菌蒸留水で5分間3回洗浄。
シュート増殖(シュート増殖)MS+3%ショ糖+0.8%寒天(シグマタイプE)+0.5μM TDZ+0.7μM GA3 , pH 5.7、25±2°C、光光子束52 μmol m−2 s−1、16時間日長で培養
発根(発根)1/2-MS+2.5-5.0 μM IBA+500 mg l−1 活性炭 2.5cmの長さのシュートからの発根率80-95%、25±2°C、光光子束52 μmol m−2 s−1、16時間日長で培養
馴化条件(馴化)発根した幼植物は、potting mix(混合培土)を入れたthermocol cups(保温カップ)に首尾良く移植した。14-16cmの高さの植物は、95%生存していた。
鉢上げ・定植記載無し
栽培条件記載無し
再生植物体の形質馴化した植物は、正常な成育を示し、肉眼での形態的な変異は観察されなかった。
分析した成分記載無し
成分の抽出法記載無し
分析法記載無し
備考