薬用植物総合情報データベース

定量法詳細

生薬名センソ
試験名称定量法
分析条件本品の粉末をデシケーター(シリカゲル)で24時間乾燥し,その約0.5gを精密に量り,メタノール50mLを加え,還流冷却器を付けて水浴上で1時間加熱し,冷後,ろ過する.残留物は,メタノール30mLで洗い,洗液及びろ液を合わせる.この液にメタノールを加えて正確に100mLとする.この液10mLを正確に量り,内標準溶液5mLを正確に加えた後,メタノールを加えて正確に25mLとし,試料溶液とする.別に定量用ブファリン,定量用シノブファギン及び定量用レジブフォゲニンをデシケーター(シリカゲル)で24時間乾燥し,それぞれ約10mg,約20mg及び約20mgを精密に量り,メタノールに溶かして正確に100mLとする.この液10mLを正確に量り,以下試料溶液と同様に操作し,標準溶液とする.試料溶液及び標準溶液10μLずつにつき,次の条件で液体クロマトグラフィー〈2.01〉により試験を行う.それぞれの液の内標準物質のピーク面積に対するブファリンのピーク面積の比QTB及びQSB,シノブファギンのピーク面積の比QTC及びQSC並びにレジブフォゲニンのピーク面積の比QTR及びQSRを求め,次式によりブファリン,シノブファギン及びレジブフォゲニンの量を計算し,それらの合計をブフォステロイドの量とする.

ブファリンの量(mg)=MSB × QTB/QSB
シノブファギンの量(mg)=MSC × QTC/QSC
レジブフォゲニンの量(mg)=MSR × QTR/QSR
MSB:定量用ブファリンの秤取量(mg)
MSC:定量用シノブファギンの秤取量(mg)
MSR:定量用レジブフォゲニンの秤取量(mg)
内標準溶液 インドメタシンのメタノール溶液(1→4000)

操作条件
検出器:紫外吸光光度計(測定波長:300nm)
カラム:内径4~6mm,長さ15~30cmのステンレス管に5~10μmの液体クロマトグラフィー用オクタデシルシリル化シリカゲルを充てんする.
カラム温度:40℃付近の一定温度
移動相:薄めたリン酸(1→1000)/アセトニトリル混液(11:9)
流量:内標準物質の保持時間が16~19分になるように調整する.

カラムの選定:標準溶液10μLにつき,上記の条件で操作するとき,ブファリン,シノブファギン,レジブフォゲニン,内標準物質の順に溶出し,それぞれのピークが完全に分離するものを用いる.
備考