植物名 | オオカラスウリ |
ラテン名 | Trichosanthes bracteata (Lam.) Voigt |
種苗および品種 | 栽培品種・系統はなく、野生種が栽培されている。 |
繁殖 | 種子を用いる。 |
栽培適性 | 日本では四国、九州、琉球に自生がみられるように、温暖な地域に適するが、富山での栽培事例もある。巻きひげで支持するため、風の影響の少ない場所を選定する。
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播種,定植および育苗 | 播種 春播き:果実から採種した種子を洗浄し、春まで暗所に保存し、播種する。発芽は高温条件下(約30°C)で良好である。このような発芽特性から、ビ二-ルハウス内で播種し、発芽したものは早期にポリポットに移植する。播種量は、1 ㎡当たり、1,500~2,000粒である。
秋播き:果実から採種した種子を洗浄し、育苗圃に取り播きする。冬期は地上部は枯死するが、翌春までそのまま管理する。遅く播種した場合、発芽は翌春となり、春播きと同様の管理を行う。
定植 春播き:ポット苗が数10 cm の時、根を傷めないように本圃に定植する。
秋播き:出芽前に掘り起こし、本圃に定植する。春、発芽したものは、春播きと同様の管理を行う.
いずれの場合も、定植時に支柱とネットを設置し、植物の支持が容易になるようにする。栽植密度は株間40~50 cm,、条間90 cm を標準とする。
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肥料 | |
管理 | 夏期に乾燥を防止するため、敷き藁などのマルチングを行う。つるの生育が旺盛なため、早めに誘引をする。
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病害虫駆除 | 線虫の被害による、根の伸長肥大の抑制や腐敗が生じ、欠株となることがある。ウリハムシなどの仲間による新芽や葉の食害を受けることがある。
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収穫・調製 | 冬期地上部が枯死し、生育が停止している期間中に、春播きで2年生、秋播きで3年生以上の肥大している根を収穫する。収穫後水洗し、剥皮する。剥皮後、天日乾燥するが、褐変、かびの発生を防止するため、短期間で仕上がるようにする。このため、天候不良時には強制温風乾燥(約50°C)が好ましい。
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収量 | 春播き栽培の2年生で、10 a当たり約250 kg (乾燥根重)である。 |
参考情報(生物活性) | |
参考情報(生物活性)ファイル | |
特性分類表 | |
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栽培暦 | |
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栽培方法関連データ |
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栽培方法関連写真データ |
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種子発芽情報データ |
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備考 | |
備考ファイル | |