植物名 | オオバコ |
ラテン名 | Plantago asiatica L. |
種苗および品種 | 野生種が栽培されている. |
繁殖 | 種子繁殖 |
栽培適性 | 日本では北海道~沖縄に分布がみられるように,冷涼地~温暖地まで広い地域に適する.夏期の乾燥は生育を阻害するので,適度な雨量を必要とする.
土壌の適応性も良好であるが,通気性が悪く蒸れる環境ではウドンコ病が発生しやすいので,排水良好で,日当たりの良いところが適地と思われる.
|
播種,定植および育苗 | 直播きでも栽培可能である.ただし,種子が小形であり,発芽に光を必要とするため,種子による育苗を行う.秋播きでは9月下旬~10月下旬に,春播きでは3月上旬~3月下旬に播種する.圃場10a当たりの苗床は20㎡を用意し,肥料は堆肥10 kg, 菜種油粕2 kgを施す.種子量は約4 g.
定植は春植えでは3月中旬~4月中旬,秋植えでは10月に行う.畝幅70 cm, 株間30 cmで植え付ける.泥はねを防ぎ,乾燥防止と雑草抑制目的のビ二-ルマルチあるいは敷き藁は効果的である.
|
肥料 | |
管理 | 株元の乾燥防止と泥はね防止の意味で,切り藁を敷いたり,マルチを施す.夏場に乾燥するようであれば,白寒冷紗などにより弱い遮光を行う.ただし,通気が悪くなるとウドンコ病が発生するので注意が必要.
|
病害虫駆除 | ウドンコ病 |
収穫・調製 | 1年生では6月に入ると花茎が伸びはじめ,中旬には開花が始まる.以降,新葉の展開と花茎伸長がくり返される.収穫は6月下旬から可能で,株を根から掘り採り,水洗する.風通しの良い日陰で吊るすか,シート等に広げて水気を取る.水気がなくなったところで,日向で2~3時間干し,全体にしんなりしたら,根元を束ねて,風通しの良い日陰で吊るして再び乾燥する.乾燥中,水分に当たると変色やカビの原因になるので注意する.乾燥後は,ビニールなど密閉できるものに入れ,冷暗所で保存する.
採種(シャゼンシ)は7~8月にかけて完熟した花穂を刈り採り,ピニールシートに広げて乾燥させる.軽く叩くことで簡単に果実が壊れ,種子が出てくるので,篩い等を用いて成熟した種子だけを集める.完熟した果実は触れただけで開裂し,種子がこぼれるので,刈り採る際は注意する.
|
収量 | 10a当たり地上部乾燥重量(シャゼンソウ)180~300 kg.
|
参考情報(生物活性) | |
参考情報(生物活性)ファイル | |
特性分類表 | |
|
栽培暦 | |
|
栽培方法関連データ |
|
栽培方法関連写真データ |
|
種子発芽情報データ |
|
備考 | |
備考ファイル | |